競技ダンス(社交ダンス)とは
まず社交ダンスとは
社交ダンスとは男女がペアになり楽曲に合わせてフロア内を踊るものです。古くは16世紀、エリザベス1世の頃にその原型ができ、18世紀後半に今の社交ダンスが生まれ現在でも世界中で支持され日々進化しているダンスです。
そして競技ダンスとは
私たちがやっているのは社交ダンスではあるのですが、実は少し異なります。私たちがたちがやっているのは競技ダンスと呼ばれるものです。社交ダンスはいわゆるコミュニケーションダンスでパーティや舞踏会等の交流、社交目的なのに対し、競技ダンスは男女の美しさ、技術を競い合う勝ち負けのある社交ダンスに競技性を出したスポーツです。そのため私たちは年中大会に出場し、身内はもちろん、他大学のライバルたちと熱い戦いが繰り広げられています。
そもそも社交ダンスと聞いてしまうと音楽もシけたクラシックなんじゃないの?と思われがちですが全然違います。むしろ最新の洋楽ばかりです。Avicii、One Direction、Ariana Grande、Lady GaGa、Taylor Swift、Ed Sheeranなどなど・・・一度は耳にしたことがある海外アーティストの曲がほとんどです。めちゃめちゃかっけぇ、まじで。
ここ最近メディアでもこの社交ダンス、競技ダンスというものが広まっているのもご存じの方もいるかもしれません。あの芸人のキンタロー。が学生競技ダンス出身で社交ダンスの講師だったことでぐっと知名度が上がりました。(キンタロー。は学生時代サンバ全国4位です。)金スマという番組でたまに競技ダンス特集をやっています。今、金スマをはじめ多くのメディアで競技ダンスが取り上げられることが多くなりました。漫画では週刊少年ジャンプに連載していた「背すじをピンと!」や「ボールルームへようこそ」など競技ダンスをテーマにした漫画が話題になりました。ボールルームへようこそはアニメ化もされました。ぜひご覧ください、競技ダンスの世界に引き込まれること間違いなしです。
ダンスの種類
競技ダンス(社交ダンス)は大きく2つの種類に分けられます。ペアが近づいたり離れたりして踊るラテンアメリカン(ラテン)とペアが常に組み合って踊るスタンダード(モダン)の2つからさらに4つずつに分かれます。(本当はもっと分かれるのですが学生の競技会では今から紹介する8種目しか大会で踊りません。)
ラテンアメリカン(ラテン)
男女が離れたり近づいたりして踊ります。派手、ノリノリ、セクシーという言葉がよく似合うのがこのラテンです。エンターテイメント性が強く見てて楽しいこと間違いなし!
・チャチャチャ-Cha cha cha 陽気で歯切れがよくスタッカートでキレッキレな踊り。男女が出会い恋の駆け引きが始まるダンス。ラテンにおける花形種目。
・サンバ-Samba ブラジル生まれの激しいビートに乗ったエネルギッシュでノリノリな踊り。まるで男女が付き合った2か月後の一番楽しい時期を表してるとも。ためてからはねるバウンスアクションが特徴的。
・ルンバ-Rumba 大人の愛を表現するキューバ生まれの黒人奴隷の踊り。ねっとりセクシーな動きに目が釘付けです。チャチャ、サンバときてだいたいこの辺で男女共に浮気し始めます。
・パソドブレ-Paso Doble スペインの闘牛士をモチーフにした力強い迫力のある踊り。男性がマタドール(闘牛士)、女性はケープ、または闘牛の動きを表現している。まるで喧嘩です。いや喧嘩どころではありません。生死をかけた戦です。浮気はよくありませんね。
スタンダード(モダン)
男女がホールドと呼ばれる枠を作って常に組み合ってフロアいっぱいを動き回ります。ゆったりと美しい動きもあればフロアを駆け抜ける爽快なステップまでこれまた様々な表現があります。男女二人が見せる曲線美(スウェー)、一体感が見ものです。
・ワルツ-Walz 3拍子のゆったりした音楽に乗せ優雅に、かつダイナミックな踊り。美女と野獣のダンスシーンも基本的にこれ。ザ社交ダンス。モダンにおける花形種目。
・タンゴ-Tango アルゼンチン生まれのシャープで情熱的な踊り。スタッカートな早いリズムと女性のネックアクションが特徴的な踊り。
・スローフォックストロット-Slow Foxtrot 4拍子の弾むようなのんびりとした曲にのったスムーズな動きの踊り。フロアを滑るようになめらかに動くのが特徴的な踊り。
・クイックステップ-Quickstep アップテンポな曲にのった爽快で軽快な踊り。2人で組んだまま飛んだり走ったり回転したり躍動感ある種目で見ていて楽しく迫力のある踊り。